備忘録

個人的なメモで使っています

ブスに花束を。

 

ブスに花束を。 (1) (角川コミックス・エース)

ブスに花束を。 (1) (角川コミックス・エース)

 

 これも何度も読んで癒されてる漫画。

主人公の花ちゃん、いわゆる「ブス漫画」(って何だよ・・)にありがちな、眼鏡を取ったら美少女とか、ダイエットして美少女になったといった展開ではなく、ルックスが「ブス」ということは徹底している。そして花ちゃんもそのことを重々承知で、終始「わたしみたいなブスが…」と始終思っている。

しかし。この花ちゃんの素晴らしいところは、性格がものすごーく良いのである。見た目で不当な扱いを受けても、他人への恨みや嫉妬に行かず、「私がブスだから仕方ないな…」と受け入れている。

もちろん(何がもちろんだよ・・)少し卑屈なところもあって、「ブス」ならではの自虐ネタも散りばめられているのだけど、自分では自虐しつつ他人には否定してもらいたいといった(魂のステージが低いわたしが思わずやっちゃうような)自虐ではなく、心の底から相手に申し訳なく思っているが故の自虐なので、全然いやらしくない。

そして。ヒーローの上野くんも、花ちゃんに輪をかけて性格が良い。もう、非実在レベルで性格が良いのである。ぜんぜん汚れていない。日本社会にいたら自然と染まってしまう、美醜で人を判断する思考回路が1ミリもないのだ。そんな上野くんだからこそ、花ちゃんの性格の良さに惹かれていくのも、「さもありなん」と思えてしまう。

現実世界で自分にも他人にも辟易としたときは、性善説の上に築かれている漫画を読むと心が洗われるのでめちゃくちゃ元気になれるが、この漫画はその筆頭です。超おすすめ。

他にも性善説漫画は「俺物語」に始まり、「町田くんの世界」もそうだし、「高台家の人々」とか「かわいいひと」もだな、すごく元気が出る。みんなにとってそうだから人気が出ているんだろうなー。

あと。「しろいろの街の、その骨の体温の」と「ブス花~」を読んでいて思ったことは、「ブス」の女の子に男子が惹かれる様を描くためには、男子を天子のように性格良くしないとダメなのでは、という点。裏を返せば、女の美醜ばかり見て性格を見ないような男は性格に難があるともいえる。

なので。自分の容貌を棚に上げて女の容姿に云々言う男は、とりあえず上野くんや伊吹(しろいろ~のヒーロー)の爪の垢飲んでから出直せって話で、少なくとも彼らの言動に気をもむ必要は全くない、ということなのだ。