備忘録

個人的なメモで使っています

歯医者行かなきゃ

・雑草たちよ大志を抱け

大好きな池辺葵先生の新刊。深読みが苦手な私は、なるほど池辺先生はずっと一貫してタイトルとなったこのメッセージを漫画で投げかけていたのかな、と初めて思った。

プリンセスメゾンも縫い立つ人も、主人公が大人で仕事をしているので、てっきり私は「女が一人で生きていくということ」を描きたいのかな、と感じていたし、たぶんそれも思いとして色濃くあるのではと勝手に妄想するが。いわゆる物語の主人公になるようなタイプではない、「雑草」のような脇役の女の子たちも、当たり前に喜び、当たり前に苦悩し、真剣に生きている、そしてそれはとても尊いのだというメッセージが、一番の根幹にあるのではないかと少し考えを改めました。ありのままのあなたでいいのよ、という少し間違えれば陳腐に聞こえてしまいそうなストーリーが、あえて脇役にスポットライトを当てることで、過度に美化されず、ずっしりと響いてくるんである。世間の尺に合わなくても自分を卑下しなくていいということ、そして理解者という友人がいることの幸せを、10代の少女を通して描くことでメッセージの純粋性が際立っている、名作でした。もっと描いてほしい!

あと、池辺先生は人物のバックグラウンドを全て明るみに出さず、点をぽんぽんと投げかけるだけだけど、読者がその点を拾って線にしやすいよう絶妙に設計されているのではないかなとも感じた。ピコがお母さんを「オンマー」と呼ぶので、たぶんピコのお母さんは韓国人ホステスとしてか何かで働いていたのかなー、だからお父さん愛人5人もいるのかなー、とか。成績優秀な女の子(名前忘れたorz)が父母とぜんぜん似てなくて、養子か何かかな、だから家族の朝食まで用意するくらい完璧にがんばるのかなとか。全部が語られていないにも関わらず、無理なく妄想が膨らむのである。

そして。善悪の尺度に押しつけがましさが全くなくて読みやすい。羽海野先生は(大好きですけれども!)正義感が強いのかなって感覚があり、何となく後ろ暗い気持ちがあるときには絶対読めないのだけれど。池辺先生は、もちろん私にはこういう倫理観がありますが、それは私限りのことだと理解していますので、という注釈が付くイメージなので、登場人物たちに寄り添わなくても読めるのが良い。志村貴子先生とかも近い感じ、控えめな漫画群のほうが個人的にはフィットいたしまする。

 

・かわいいひと

う~ん若干ダレてきた感が。。。というかただきちんと王道の恋愛漫画になっているだけなんですが。恋愛がうまく回りだすと(私のなかで)面白くなくなる法則。個人的にはすごくすごく応援したいのですが。。。

 

・龍の歯医者

みんなのNHKがひたすら広告流すもんだから見た。エヴァの制作陣とのことでよく分からん素人は期待して見たのだが、正直…ツボではなかった。

主人公の野々子は主演女優が好きだし可愛いー!カオリンも出てる可愛いー!と女の子キャラの戦闘シーンにはしばし興奮もしたが、計90分枠は端折りすぎという印象だった。良く分からんまま物語が転結していた、視聴者よ脳みそ使えというメッセージなのかもしれないが。尺が短すぎて、各キャラクターたちの背景などに考えが及ぶ前に新たな事実がぽんっと出てきて、おおぅそう来るんですか…と面食らった。1クールでやって欲しかった。あと、たぶん物語のキモがベルの背景にあるのだろうと思うが、男キャラの苦悩って正直どうでもいいねんという人間なので、フィットしなかった。野々子ちゃんの腹がでーんと据わっている感じがすごく好きだったが、その分ベルはなーんか器が小せぇなぁ童〇くさいなぁと逆セクハラするお局のような感想しか出てこない。